スタールフォルダーP-スタッカーロボットテクノロジーは、プロセス全体を通じて完全自動折り丁生産のメリットを提供

12/24/2021

ハイデルベルグのスタールフォルダーP-スタッカーは、まさに印刷製本会社が待ち望んでいたものです。このロボットテクノロジーは、折り機から出力される折り丁の積載を完全自動でパレットに積紙出来ます。現在、多くのお客様においてハイデルベルグが昨年発売したP-スタッカーのPush to Stopテクノロジーを使用していますが、レーゲンスブルクのAumüller社、およびBelmのMeinders&Elstermann社はすでにP-スタッカーを数か月間使用しています。これらの商業印刷会社では、このソリューションのPush to Stopモードによって、高度な工業的生産ラインをさらに加速させています。ハイデルベルグは、Push to Stopという考え方をスピードマスター枚葉オフセット印刷技術に導入し、それをさらにスタールフォルダー折り機に適用した世界初のメーカーです。これがAumüllerDruck社とMeinders&Elstermann社が、生産ラインの自動制御と監視、および操作データの記録の両方のために、プロセスをハイデルベルグのプリネクトテクノロジーに完全に統合することを促した理由です。

P-スタッカーにより、Aumüller社の総生産量を1時間あたり最大18,000枚まで拡大
デジタル化の最前線に立つMeinders&Elstermann社
HD-logo-jpeg

太田 一彦
デジタルマーケティング部 Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7260

スタールフォルダーP-スタッカーロボットテクノロジーは、プロセス全体を通じて完全自動折り丁生産のメリットを提供

12/24/2021

ハイデルベルグのスタールフォルダーP-スタッカーは、まさに印刷製本会社が待ち望んでいたものです。このロボットテクノロジーは、折り機から出力される折り丁の積載を完全自動でパレットに積紙出来ます。現在、多くのお客様においてハイデルベルグが昨年発売したP-スタッカーのPush to Stopテクノロジーを使用していますが、レーゲンスブルクのAumüller社、およびBelmのMeinders&Elstermann社はすでにP-スタッカーを数か月間使用しています。これらの商業印刷会社では、このソリューションのPush to Stopモードによって、高度な工業的生産ラインをさらに加速させています。ハイデルベルグは、Push to Stopという考え方をスピードマスター枚葉オフセット印刷技術に導入し、それをさらにスタールフォルダー折り機に適用した世界初のメーカーです。これがAumüllerDruck社とMeinders&Elstermann社が、生産ラインの自動制御と監視、および操作データの記録の両方のために、プロセスをハイデルベルグのプリネクトテクノロジーに完全に統合することを促した理由です。

P-スタッカーにより、Aumüller社の総生産量を1時間あたり最大18,000枚まで拡大

Aumüller社の仕事は、通常、大きなボリュームの仕事がいくつかの小さなロットに分割されています。同社は、Push to Stopを使って、4台のスピードマスター枚葉オフセット印刷機で印刷し、2014年と2016年に導入稼働した高性能折り機スタールフォルダーTX82を2台と、TX96を3台、合計5台のスタールフォルダーで折り加工をしています。TX82/TX96の5台のスタールフォルダーには ストリーム給紙が可能になっているPFXが装備されています。

「ハイデルベルグのスタールフォルダーのPFXフィーダのおかげで、生産量は1シフトあたり40,000枚から80,000枚に倍増しました。」と、Aumüller社の管理チームのメンバーで生産を担当するVolkerDollinger氏は述べています。P-スタッカーにより、生産量はさらに大幅に増加し、約25%増加しました。 スタールフォルダーTX96は、シフトごとに最大110,000の16ページの折丁を加工できます。機械はほぼ完全自動運転です。Push to Stop生産の場合、システムは、折り機のフィーダ内のカメラによって読み取られる印刷されたバーコードを介して、折り丁の変更を認識します。1時間に最大18,000枚の折りが可能で、枚葉オフセット印刷機と同じスピードです。「折り丁をジョギング・パレット積み作業を排除することで、機械のオペレーターは、折られる製品と用紙の品質に合わせて、折り機のパフォーマンスを最大化することができます。」と、ドリンジャー氏は言います。

いろいろな積紙パターンが事前ティーチング(記憶)されていますので、さまざまな折り丁サイズに応じて自動的に作業性の良い配置積紙がセットアップ可能です。ドリンジャー氏が指摘しているように、たとえば1台4,000以上の折り丁を積紙したい場合、1つのユーロパレット(800×1,200mm)に12個の折り丁束で同一の折り丁を積紙する事は当然出来ます。(図1参照) しかし、小ロット対応で1台4,000以下の折り丁を積紙したい場合、また積紙されたパレットのストックエリアが小さい場合、2種の折り丁を5つの折り丁束で2つのタワーにして1つのパレットに積紙する事が出来ます。(図2参照) また、2種の折り丁を5つの束で、2つのパレットに2つのタワーで積紙する事も可能です。(図3参照

中綴じ機や無線綴じ機の機種応じて、折り丁の若いページを上向きにするか下向きにするかを決めて積み重ねる事が重要です。理由は各鞍に積紙する時にわざわざ折り丁を返す必要がなくなるためです。この作業は、以前は折り機のオペレーターに任されていましたが、P-スタッカーのグリッパーが折り丁の対角線にグリップするため、折り丁の上向き/下向きの指示ができるようになりました。また、P-スタッカーは合紙を自動的に挿入することもできます。

デジタル化の最前線に立つMeinders&Elstermann社

自動化に関して、Meinders&Elstermann社はパイオニアの1社です。2013年、同社はストリーム給紙を備えたスタールフォルダーTX96を導入し、その後2018年8月にスタールフォルダーTH82-Pを導入しました。TH82-Pは、Push to Stop機能を搭載した世界初の折り機であり、このPush to Stop機能によって自動的に折り丁の台分けを行えるようになりました。

Meinders&Elstermann社は、2台のスタールフォルダーTX96と、スタールフォルダーTH82-PにP-スタッカーを装備することで、生産量を最大化するための新たな一歩を踏み出しました。これにより、折り工程を完全に自動化するための最後のハードルがクリアされました。アームロボットP-スタッカーのおかげで、Push to Stop機能は、折り機として最大限に活用できます。 「このソリューションにより、生産プロセス全体でOEE(設備総合効率)を40%から60%に向上させることが可能になりました。」と、Meinders&ElstermannのマネージングディレクターであるJens Rauschenh氏は述べています。

ハイデルベルグは、Meinders&Elstermann社に最初のP-スタッカーのパイロット顧客になることを依頼しました。P-スタッカーがあるラインと無いラインのスタールフォルダーを比較すると、実生産は15%以上の差がありました。この実体験があり、同社は2台のP-スタッカー付きTX96を増設することになりました。

2台のスタールフォルダーTX96の生産ラインは、たった1人のオペレーターがつき、スタールフォルダーTH82-Pのオペレーターは、折り機と並行してポーラーPACE断裁システムでも作業しています。「これまでオペレーターは、折り機で1シフト最大6トンの紙を移動する必要がありました。」と、Jens Rauschen氏は言います。「私たちは今、これをすべてロボットに任せています。」

Meinders&Elstermann社の印刷の仕事は多岐にわたり、複数の異なる折り丁が1つのパレットに配置されることがよくあります。納期を守る為、スピードマスター印刷機で印刷したり、スープラセッターで刷版を出力したりする際に、最も時間効率の良いワークフローはポストプレスによって決定されます。これは非常に高度なデジタルワークフロー制御によってもたらされ、スタールフォルダーとP-スタッカーはこのシームレスなプロセスで重要な役割を果たします。Rauschen氏は次のように高く評価しています。「プリネクトテクノロジーとハイデルベルグのプロダクションソリューションは、お客様の注文の個々の性質に忠実でありながら、標準化された方法で印刷することを確実にするのに役立っています。」

ハイデルベルグのポストプレス責任者であるヨルク・ダーンハルトは、次のように述べています。「P-スタッカーロボティクスとスタールフォルダー折り機を組み合わせることで、自動化の大きなギャップを埋め、完全自動な印刷物の生産とスマートプリントショップを推進することができます。」

Contact

太田 一彦

デジタルマーケティング部

Tel: 03-5715-7374

Tel: 03-5715-7260

お問い合わせ ハイデルベルグ・ジャパン株式会社

このたびはお問い合わせありがとうございます。今回のお問い合わせに迅速に対応するために、お客様の情報をお知らせください。

*印は入力必須項目となります。

ご購入に関するお問い合わせ