キヤノンとハイデルベルグ社は、インクジェット印刷における協業をスタート

05/31/2024

キヤノン株式会社とハイデルベルグ社は、インクジェット印刷とオフセット印刷のテクノロジー・リーダーとして、インクジェット印刷におけるグローバルな販売とサービスの新たな協業を2024年5月27日に発表しました。オフセットとデジタルのハイブリッド生産を確立することで、変化するプリントバイヤーのニーズに応え、ますます多種多用化する小ロット生産の分野で商業印刷会社をサポートしてまいります。

ハイデルベルグ社は、新たに発表したキヤノンB2インクジェット印刷機と、定評あるB3インクジェット印刷機をベースとした独自のインクジェットファミリーを導入することでポートフォリオを拡大します。両機は「ジェットファイアシリーズ」としてハイデルベルグのプリネクトワークフローに統合され、サービスとサフィラインクはハイデルベルグを通じてご利用いただけます。

今回の協業について、キヤノンプロダクションプリンティングホールディング B.V. 代表取締役社長兼CEOの吉田明氏は次のように述べています。「キヤノンは、業界をリードするインクジェット技術を開発し、商業印刷業界のお客様に明確な将来ビジョンを提供するために、多大なエネルギーと投資を行ってまいりました。ハイデルベルグ社は、独自の伝統、広範な顧客基盤、商業印刷ビジネスのニーズに関する深い知識を誇っています。ハイデルベルグ社とのコラボレーションは、オフセットとデジタルのハイブリッド生産への移行を加速させ、世界中のより多くのオフセット印刷ビジネスに革新的なイノベーションを可能にすると確信しています。」

ハイデルベルグ社のセールス＆マーケティング部門グローバル責任者であるダヴィッド・シュメディングは、「デジタルアプリケーションとビジネス開発における豊富な専門知識に裏付けされたインクジェット印刷機分野の技術を活かしてお客様をサポートするキヤノンは、ハイデルベルグにとって理想的なパートナーと信頼しています。私たちの目標は、オフセット枚葉印刷機とデジタル印刷機を同時に運用する印刷会社に魅力的で統合されたサービスと製品ポートフォリオを提供することです。従いまして、ハイデルベルグのプリネクトワークフローに統合された革新的工業用インクジェット印刷機をお客様に提供することで、より柔軟でコストパフォーマンスが高い生産の自動化を実現できるのを楽しみにしています。」と語ります。

すでに650台以上のキヤノンB3インクジェット印刷機が世界中のお客様に採用され、柔軟性と俊敏性を向上させ、効率的かつ収益性の高い幅広い小ロット印刷を実現しています。この実績に基づき、間もなく市場投入されるキヤノンB2インクジェット印刷機が利用可能になることで、産業界のお客様に理想的なレベルでのデジタル生産、品質、そしてメディアの多様性をお約束します。

5月28日～6月7日までドイツ・デュッセルドルフで開催中のdrupa2024において、ホール1のハイデルベルグブースでは、ハイデルベルグ・インクジェットの新ポートフォリオを展示しています。また、ホール8aのキヤノンブースでは、新しいB2インクジェット印刷機のテクノロジーアニメーションをご覧いただけます。なお、このB2インクジェット印刷機は2026年初頭にお届けできる予定です。